森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル

必殺仕事人2016

なんでか毎年書き続けている「必殺仕事人」の感想ですが、今年もその時がやって来ました。

この頃になると、昨年の記事も多くの人に読んでいただき、ありがたく思っています。その昨年の記事は→「必殺仕事人2015」

 

今年の「必殺仕事人」は本当にもう面白かったです。

だけどまた悲しかったですね。

2010年からずっと優しい同僚だった結城様が殺されてしまいました。この人には小五郎の家族同様にずっと表の世界で生き続けて欲しかったです。

冒頭のナレーションで「善男善女には関わりのない事でございます。」と言ってるじゃあないですか。彼はその代表みたいな男だったのに・・・・

だから悲しかったし、怒りも湧いてきました。

 

感想が時系列になっていませんが、印象に残った事を先に書かせてくださいね。

同僚の河原崎尾美としのり)までその悪の仲間だと知った時、渡辺は

「本当か。」と言い、そして怒りで顔が凄く恐ろしくなっていくー。

私は彼のこの顔を見るのが凄く好き。

 

これは私の勝手な思い込みに他ならないのですが、仕事人たちは皆、裏の顔を持ちそしてまたその裏の顔を実は持っているのだと思うのです。

この怒りの顔は、実は小五郎の裏の又裏の顔。

彼らの裏の裏は表では全くない、ゆえに仕事人なのだと思うのです。勝手にそこまで物語世界を作ってる私はけっこうコアなファンだと思います。

普段は事なかれ主義な渡辺さん。裏は冷酷な仕事人。だけどその奥には深い闇の中からじっと見つめている眼を持っていて、そして彼の怒りが面に滲み出た時に、彼は本当に恐ろしい顔をするのです。東山さんは本当にいい俳優さんになりましたよね。

涼次はその裏の裏が頻繁に見え隠れしてしまう、結構危うい人ですが、かえってそれが人間的魅力を感じさせますよね。

リュウには表と裏しかない。だから涼次は心配になって、彼にいろいろ言うのだと思うのです。

 

殺しのカード・・・・。

ちょっと吃驚しました。

この「新米なんで」などと言っているリュウに、殺すことが大好きなんだと言う絵師の鬼頭を組み合わせるなんて !!

チョー苦戦。

だけどこのリュウのお仕事は短刀使いで、気を付けないといわば単なる人殺しのシーンにしか見えず、逆に恐ろしいのです。だからいつも彼の部分はセリフや見せ場に煙幕を張っているような気がします。その煙幕なるドラマ部分が、今回は凄く良かったですよね。

苦戦して溺れかけてしまう。涼次は密かに相手の短刀を水の中に落として、彼を助けます。でもそんな事はリュウには分からずに、何で傍にいたのに助けてくれなかったんだと責めるのです。

そんなリュウを突き放すような事を言う涼次ですが、ラストのシーンなどを見ていると、わだかまりなどは残っていないようで良かったです。

なにげに自分の仕事が終わって、帰り道にそこを通りかかったかのように見えた涼次ですが、実は心配になってわざとその道を選んだのではないかと思ったからです。

 

知念君は可愛かったです。そして優しい涼次役の松岡君はかっこ良かったですね。

 

ところでエンケン・・・、出過ぎ~!!

もう売れすぎでしょ。

私は、昨日になって

「大変、『HOPE』の7日間無料視聴期間が終わっちゃうわ。」と昼間に、その最終回を見たのです。部下の為に会社を去って行くカッコいい上司の姿がそこにはありました。

そして夕方、BSにて「真田丸」。上杉の御屋形様は、減俸されてふぬけ状態になっていました。

それからこの瓦屋の陣八郎でしょ。なんだか「エンケン祭り」みたいな一日でしたよ。

 

それもそうだけれど、大河からやって来たとか言いたくなるようなキャストさんがいっぱいいましたね。

鬼頭の寺島さんもそうですが、弥勒の温水さんも。

 

それから映像はいつも美しいです。

結城さんが幼馴染の鬼頭と話し込む水辺。水面が揺れて遠くに下弦の半月が。

そしてその月を涼次と結城の娘は、家々の間から見るのです。

 

弥勒の部屋は屏風絵で渦になっていました。その渦の中心に舞うように落ちて行く一枚の絵。

涼次の弥勒の部屋のシーンも美しかったです。

 

朝比奈は最後に

「せめて切腹を・・・」と言います。だけど渡辺が切ったのは腹部と、そして首。

実は切腹と変わらなかったのでは・・?

なんだか奥が深いなあと感じてしまったシーンです。

 

奥が深いと言えば、子供が11人もいて奥さんは庶民的で、闇の世界など関わりの無いように見えた結城様はあっという間に巻き込まれて被害者になってしまいました。

それなりにリーダーシップもあって推理力もあり活動的だった、同じ同心の河原崎長七もまた、普通の人だったと思います。彼は彼なりに胡散臭い朝比奈の正体を暴きたかっただけ。だけどその悪に取り込まれてしまいました。彼には普通の人ゆえに最後まで迷いが見えていました。でも保身の為に結局は向う側の人になり、陣八郎に仕置きされてしまったのです。

 

光の道の傍らすぐに、闇の道は存在しているのですね。

うっかりうっかりと足を取られてはいけませんよね。

 

あっ、そうそう。

今回はお仕事のシーンから始まりました。お仕事をしたのは4人。でも出てきた死体は5つ。

導入から面白かったです。そしてそこで仕置きされてしまう人たちはあっという間に消えて行ってしまった脇役。でも、みんな相応の悪人面で見ごたえ十分。そんなところから気合を感じました。

 

なんだかこの感想自体が、仕置きだの死体だのと物騒極まりありませんが、善男男女の皆様方、間違えても足を踏み外して闇の道を歩いちゃいけませんて。

 

と言うわけで2017年もお待ちしています。